ASICS NOVABLAST 6 と ASICS NOVABLAST 5 の違い(数値比較)
- ASICS NOVABLAST 6はASICS NOVABLAST 5の後継モデルです。
- メーカー公表値で比べる5項目の内訳は、変わった2項目・据え置き3項目です。
- 変わったのは重量・価格です。
- ドロップ・かかとのソール厚・前足部のソール厚は据え置きです。
ノヴァブラスト6と5、どっちを買えばいい?
新しく出た6を買うか、値段が下がってきた5にするか。同じシリーズの新旧をどう選び分けるかが、いちばん迷うところだと思います。
- ソールの厚さやドロップの数字で選んでいる人は、5で足ります。その3項目は6と5でまったく同じ数字だからです。
- 前足部の反発と、濡れた路面でのグリップを重く見る人は、6です。変わったのはこの2か所(+アッパーの生地)で、寸法ではなく素材の入れ替えです。
- とにかく安く買いたい人は、5を探す価値があります。世代交代で値引きされやすく、実際の価格差は定価の差より大きくなることがあります(このページ下の価格欄で確認できます)。
- 迷っている人へ:走ったときの感じ方まではこのページでは扱っていません。前足部の変化を体で確かめたい場合は、店頭での試着か、実際に走った人のレビューをあわせて見てください。
なぜそう言えるのかを、公表されている数値と素材から順に見ていきます。
理由①:ソールの寸法が1mmも変わっていない。厚さ(かかと・前足部)とドロップの3項目が、2世代でまったく同じ数字です。
理由②:変わったのは3か所だけで、どれも素材の話。前足部のフォーム、前部のグリップ素材、アッパーの生地。寸法ではなく中身の入れ替えです。
理由③:その3か所の価値は、走らないと確かめられない部分が残る。スペック上は反発が上がったと言えますが(後述)、走ったときにどう感じるかは扱っていません。だから「必ず6が良い」とは言えず、5を選ぶ判断が残ります。
結論:厚さは同じ、変わったのは3か所
この下の「数値差分」の表が、その内訳です。
ソールの寸法は3項目とも1mmも動いていません。同じ型のソールに、素材だけを入れ替えたかたちです。
ノヴァブラスト5
- かかと
- 41.5mm
- 前足部
- 33.5mm(算出値)
- ドロップ
- 8mm
ノヴァブラスト6
- かかと
- 41.5mm
- 前足部
- 33.5mm(算出値)
- ドロップ
- 8mm
変わった3か所を、公式の発表からそのまま引くと次のとおりです。
| 部位 | ノヴァブラスト6 | ノヴァブラスト5 |
|---|---|---|
| ミッドソール | FF BLAST MAX + FF TURBO SQUARED(前足部) | FF BLAST MAX |
| アウトソール | 5と同じ素材 + 前部にASICSGRIP | 素材名の公表なし(AHAR LOとの報道あり) |
| アッパー | エンジニアードウーブン(織り) | エンジニアードメッシュ(編み) |
アウトソールについては、6の発表資料に「靴底には、前モデルと同様にやわらかく軽量ながら耐摩耗性に優れた素材を使用しつつ、前部には(中略)ASICSGRIPを採用」と書かれています(アシックス公式プレスリリース →)。つまりベースは5と同じで、前足部にグリップ素材が足されたという関係です。
いっぽう5のアウトソールは、メーカーが素材名を公表していません。表に書いた「AHAR LO」は専門メディアのレビュー →に書かれている情報で、メーカー公式の記載ではありません。だからシューズの詳細ページのデータとしては持たず、ここでも「報道あり」と区別して書いています。
増えたフォーム「FF TURBO SQUARED」の正体
フォームの名前を言われても、正直ピンとこないんだよね。
商標名だけでは性質が分かりません。手がかりになるのは化学的な系統です。
メーカーごとに名前の付け方が違うので、同じ性質の素材でも別の商標名になります。そこで系統を見ます。
| フォーム | 使われる場所 | 化学的な系統 | この情報の出どころ |
|---|---|---|---|
| FF TURBO SQUARED | 6の前足部 | A-TPU系 | 専門メディアの記事(メーカー公式ではない) |
| FF BLAST MAX | 6と5の全体 | ポリオレフィン系(それ以上は不明) | 同上 |
A-TPU系は、レース用の高価格帯モデルに使われている系統です。同じ系統のフォームが、上位モデルから前足部だけに降りてきた形にあたります。
FF BLAST MAXのほうは「ポリオレフィン系」までは報じられていますが、そこから先を特定できる情報が見つかりませんでした。分類表の中で1つに絞れないため、シューズの詳細ページでは「非公表」と表示しています。それらしい分類で埋めることはしていません。
複数の素材を組み合わせた複層フォームです。系統が開示されている成分のみ出典つきで表示し、非公表の成分は推測せず「非公表」と表示します。
系統確認日 2026-08-05
図の記号は素材の種類の略号です。
- PEBA=ペバックス系
- A-TPU=脂肪族ウレタン系(ウレタンの新しい世代)
- SC-EVA=超臨界発泡EVA(高圧のガスで細かく発泡させたEVA)
- TPU=ウレタン系
- EVA=スニーカーなどにも使われる一般素材
系統ごとの一般的傾向(個別モデルの実測値ではありません)。一部非公表の成分は表示していません。詳しい見方は素材ガイドへ →
スペックをくらべる
比べているのはメーカーが公表している数値と、公表値2つから算出した値です。シューログが計測した値ではありません。履き心地や反発の強さのような、実際に走らないと分からない項目は扱いません。
| ASICS NOVABLAST 6 | ASICS NOVABLAST 5 | 新しい方はどう変わったか =新モデル − 旧モデル | 全体の中央値 | |
|---|---|---|---|---|
| 重量 | 253g(基準サイズ非公表) | 255g(基準サイズ非公表) | -2g | — |
| ドロップ | 8mm | 8mm | 据え置き | 8mm ロード用107足 |
| ソール厚(かかと) | 41.5mm | 41.5mm | 据え置き | 39.3mm ロード用62足 |
| ソール厚(前足部) | 33.5mm | 33.5mm | 据え置き | 31.5mm ロード用61足 |
| 価格(メーカー希望小売価格) | ¥17,600 | ¥16,500 | +¥1,100 | ¥22,000 ロード用112足 |
重量
- ASICS NOVABLAST 6
- 253g(基準サイズ非公表)
- ASICS NOVABLAST 5
- 255g(基準サイズ非公表)
- 新しい方はどう変わったか
=新モデル − 旧モデル - -2g
- 全体の中央値
- —
ドロップ
- ASICS NOVABLAST 6
- 8mm
- ASICS NOVABLAST 5
- 8mm
- 新しい方はどう変わったか
=新モデル − 旧モデル - 据え置き
- 全体の中央値
- 8mm
ロード用107足
ソール厚(かかと)
- ASICS NOVABLAST 6
- 41.5mm
- ASICS NOVABLAST 5
- 41.5mm
- 新しい方はどう変わったか
=新モデル − 旧モデル - 据え置き
- 全体の中央値
- 39.3mm
ロード用62足
ソール厚(前足部)
- ASICS NOVABLAST 6
- 33.5mm
- ASICS NOVABLAST 5
- 33.5mm
- 新しい方はどう変わったか
=新モデル − 旧モデル - 据え置き
- 全体の中央値
- 31.5mm
ロード用61足
価格(メーカー希望小売価格)
- ASICS NOVABLAST 6
- ¥17,600
- ASICS NOVABLAST 5
- ¥16,500
- 新しい方はどう変わったか
=新モデル − 旧モデル - +¥1,100
- 全体の中央値
- ¥22,000
ロード用112足
ソール厚(前足部):メーカーは前足部の厚さを公表していません。かかとの厚さとドロップ(どちらもメーカー公表値)から算出した値です。
重量は、両モデルとも基準サイズが公表されていませんが、同じメーカーの公表値どうしのため差を示しています。基準が違っていた場合、この差は変わります。
ほかのシューズと比べた位置
厚さ・重さ・価格が、同じロード用のシューズの中でどのあたりなのかを示しています。棒を押すと、その範囲のシューズ一覧を見られます。
重量
ロード用105足の分布(棒の色=重量の基準サイズ/棒をタップ→その帯のシューズ一覧)
▼=この靴▽=比較相手
▼は公表値の位置です。この靴は重量の基準サイズが公表されていないため、ほかの足と同じ基準で量った位置とは限りません。
ドロップ107足 / 4〜10・中央値8
ロード用107足の分布(棒をタップ→その帯のシューズ一覧)
▼=この靴▽=比較相手
ソール厚(かかと)62足 / 27〜46・中央値39.3
ロード用62足の分布(棒をタップ→その帯のシューズ一覧)
▼=この靴▽=比較相手
ソール厚(前足部)61足 / 17〜38・中央値31.5
ロード用61足の分布(棒をタップ→その帯のシューズ一覧)
▼=この靴▽=比較相手
価格112足 / 10450〜49500・中央値22000
ロード用112足の分布(棒をタップ→その帯のシューズ一覧)
▼=この靴▽=比較相手
基本情報
| ASICS NOVABLAST 6 | ASICS NOVABLAST 5 | |
|---|---|---|
| 発売日(日本) | 2026-07-10 | 2024-11-21 |
| アッパー | エンジニアードウーブン | エンジニアードメッシュ |
| アウトソール | 前部はASICSGRIP | 未取得 |
発売日(日本)
- ASICS NOVABLAST 6
- 2026-07-10
- ASICS NOVABLAST 5
- 2024-11-21
アッパー
- ASICS NOVABLAST 6
- エンジニアードウーブン
- ASICS NOVABLAST 5
- エンジニアードメッシュ
アウトソール
- ASICS NOVABLAST 6
- 前部はASICSGRIP
- ASICS NOVABLAST 5
- 未取得
アッパーとアウトソールは、メーカーの公表内容に基づく表記です。商標名で公表するメーカーと、素材の一般名で公表するメーカーがあります。英語や複数箇所に分かれた記載は、読みやすさを優先して整えている場合があります。
ASICS NOVABLAST 6の発売日の出典:メーカー公式プレスリリース|取得日 2026-09-02
ASICS NOVABLAST 5の発売日の出典:メーカー公式プレスリリース|取得日 2026-09-02
反発・重量・価格の読み方
スペック上、反発は上がったと言えるのか
言えます。ただし条件つきです。
メーカーは、フォームごとに反発性の数値を公表しています。
- FF BLAST MAX:前モデルのフォームと比べて反発性を約8.5%向上(ノヴァブラスト5の発表資料 →)
- FF TURBO SQUARED:従来のFF TURBOと比べて反発性を約32.5%向上(メガブラストを含む発表資料 →)
6は、この2つを組み合わせています。より反発性の高い素材が前足部に加わったのだから、その部分の反発は上がっている——ここまではスペックから言えます。
- 同じ商標名でも配合が変わることがあります。「FF BLAST MAX」という名前が5と6で同じでも、中身の配合まで同一とは限りません。配合の変更がいちいち発表されるわけではないためです。
- 素材の反発性と、走ったときの体感は別です。ソールの形状、アッパーの締まり方、走る速度や体重によって、感じ方は変わります。
- ここを確かめるには、実際に履いて走るか、試験機で測るしかありません。このページはどちらも行っていないので、そこには踏み込みません。
重量の2g差を、どう読むか
6が253g、5が255g。差は2gです。
2gって、気にするほどの差なの?
同じメーカーの数値どうしなので、差そのものは比べて構いません。ただし他社の靴と横並びにするときは注意が必要です。
ランニングシューズの重量は、メーカーが「何cmの片足で量った数字か」を決めて発表します。US 9で量るメーカー、UK 8で量るメーカー、27.0cmで量るメーカーがあり、基準が1サイズ違うだけで数gから十数g動きます。
この2足はどちらも基準サイズが公表されていません。ただし同じメーカーが同じシリーズの連番として出した数字なので、測り方は揃っている可能性が高いと考えられます。だからこのページでは2gの差を表に出しています。
収載113足のうち、基準サイズまで公表されているのは64足です。分からない分は推測で埋めず「基準サイズ非公表」と明記し、メーカーをまたぐ「軽い順」の並べ替えには使っていません。
同じモデルなのにサイトによって重量が違って見えることがあるのは、たいていこれが理由です。どちらかが嘘なのではなく、量っているものが違うだけです。詳しくはランニングシューズのスペックの見方で解説しています。
ノヴァブラスト6を選ぶ価値があるか
| 内容 | |
|---|---|
| 同じ | ドロップ・ソール厚(かかと・前足部)・プレートなし・幅の展開・想定用途 |
| 違う | 前足部のフォーム・前部のグリップ素材・アッパーの生地・定価(6が1,100円高い) |
- 5で足りるケース:厚みやドロップの数字を基準に選んでいるなら、その3項目は完全に同じです。安く買えるぶん5に分があります。
- 6を選ぶケース:前足部の反発と、前部のグリップに価値を感じるなら選ぶ理由になります。
ここまでの「1,100円」は定価の差です。実際に払う額の差とは違います。
5は世代交代で値引きされやすく、6は出たばかりで定価に近い値が付きやすいため、実売の差は定価の差より大きくなることがあります。数字は日々動くので本文には書きません。判断の前に、このページ下の価格欄でその日の実売価格を必ず確認してください。
よくある質問
幅広(ワイド)は選べますか。
両モデルとも、標準とワイドの2種類が公表されています。
カーボンプレートは入っていますか。
両モデルとも入っていません。プレートなしと公表されています。
5はいつ出たモデルですか。
2024年12月19日に一般発売されています(オンラインでの先行販売は同年11月21日/アシックス公式プレスリリース →)。6は2026年7月10日発売なので、およそ1年7か月ぶりの世代交代です。
サイズは大きめですか、小さめですか。
答えられません。サイズ感を数値で公表しているメーカーがなく、他サイトの着用感を借りてくることもしていないためです。試着をおすすめします。
どのくらいの距離で寿命ですか。
答えられません。耐久距離のデータを持っていないためです。500km説も1000km説もありますが、根拠を確認できていないので数字は出しません。
走った感じはどう違いますか。
答えられません。この2足は走行していないためです。走った印象を知りたい場合は、実際に走った人のレビューをあわせて読んでください。
まとめ
- ソールの厚さとドロップは3項目とも同一。寸法は1mmも動いていない
- 変わったのは前足部のフォーム・前部のグリップ・アッパーの生地の3か所
- 前足部に入ったA-TPU系フォームで、スペック上の反発は上がっている。ただし配合の変更や体感までは数字で追えない
- 厚みの数字で選ぶなら5で足りる。前足部の反発とグリップに価値を感じるなら6
「新しいほうが良いはず」で選ぶと、この2足では価格差の根拠が分からないまま買うことになります。逆に、どこが変わってどこが変わっていないかを知っていれば、型落ちを安く買う判断も、新型を選ぶ判断も、自分の理由で決められます。
このページの数値には、すべてメーカー公式ページの出典と取得日を付けています。ページ下部のリンクから元のページを直接たしかめられます。素材の系統だけは公式に記載がないため独立媒体の情報を使っており、その旨を区別して表示しています。
いまの価格を見る
メーカーが決めた定価の差は+¥1,100です。ただし店ごとに値引きの幅が違うので、実際に払う額の差はこれとは限りません。いまの価格で見比べてください。
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スペックの見方がわからないとき
ドロップ・ソール厚・重量が、それぞれ何を意味する数字なのかを解説しています。
個別ページ
- ASICS NOVABLAST 6 の個別ページ → メーカー公表値
- ASICS NOVABLAST 5 の個別ページ → 発売時公表値
出典:ASICS NOVABLAST 6(メーカー公表値・取得日2026-07-07)/ASICS NOVABLAST 5(発売時公表値・取得日2026-07-09)